Twitterで話題になっていたTHE MODEL(ザ・モデル)のKindle版を読んでみました。
マーケティングオートメーションに興味があったときに、マルケト社の代表の方が書いた本ということで気になって買ってみました。(あとセールスフォースって単語も少し出てたので)。マーケティングオートメーションや営業プロセスの話がわかりやすく説明されていてすごくよかったです。また、マルケト社の日本法人設立の話とその頃のオラクル、セールスフォース、マルケト、サンブリッジの関係もわかる話もあって面白かったです。
序文ではサンブリッジ代表の方の話も載っていました。オラクルで勤務していた時にセールスフォースを創業する前のマーク・ベニオフと一緒に働いた話やオラクルの日本法人の代表の方から、著者の福田さん(マルケト社の代表の方)を紹介された経緯などが紹介されていました。その他、米国と日本でフィールドセールスのコストの違いがあるなど営業プロセスの話や当時のクラウドサービスについての話もありました。
本文では著者の方がマーク・ベニオフとの出会いや、オラクル→セールスフォース→マルケトと勤務していったときのことを詳しく書いていました。セールスフォースの話がけっこう詳しく出てたのでその辺りの内容も楽しめました。
読んでみて印象に残った内容
- 当時の業務ソフトウェアの話
- 膨大な初期投資が必要で、手間も時間も掛かるというのが当時の常識。セールスフォースが目指していたのはソフトウェアを便利なサービスとして手軽に利用できるような世界。
- SMB企業の重要性
- CRMやSFAについての概要
- 営業プロセスについて
- マーケティング、インサイドセールス、フィールドセールスの分業体制について
- プロセスをシステムで管理するメリット
- インサイドセールスの考え方
- リードプロセスの話
- リードの考え方、リードの育成、適切なタイミングで訪問営業することの重要性
- リード獲得とコストの話
- マーケティングオートメションツールの重要性
- なぜ必要なのか、何を実現するのか
- マルケトとの出会いの話も
知ることができてよかった内容
リードプロセスについての話が参考になりました。Salesforceでリードオブジェクトと取引先オブジェクトを使い分けるときにリードオブジェクトは見込み客とあいまいな定義でしか認識していませんでしたが、この本のリードプロセスの考え方を読んで、リードオブジェクトはこうやって使おうというイメージが固まった気がします。
マーケティングオートメーションのツールも、メール送信が自動化やメール開封率などでスコアリングできるツールで分析や作業が楽になるツールぐらいのイメージでしたが、リードプロセスや営業プロセスに組み込むことで効果があるということを理解できた気がしました。
まだ流し読みしただけなので、細かい部分は何度か読まないと覚えられなさそうですが、リードやMAについてこういう考え方をすれば効果を出せるという内容を知ることができてすごく参考になる書籍でした。