以前、Windows環境でForce.com移行ツールの環境構築方法について調べたのですが、今回はMacの環境でForce.com移行ツールを使用するための手順についてDeveloper環境を使って確認してみました。
Force.com移行ツールを使用するには『Ant』が必要になります。次のコマンドを実行したときに『-bash: ant: command not found』とメッセージが表示された場合は、インストール作業が必要です。
$ ant -v
Macの場合は、homebrewをつかって簡単にインストールできます。必要なのは次のコマンドだけです。
$ brew install ant
これでインストール完了です。先程の『ant -v』でバージョンを確認できます。
続いてForce.com移行ツールをダウンロードします。
ダウンロードできるファイルはこのようになっています。『ant-salesforce.jar』というファイルをコピーしてantのディレクトリに配置します。
『ant-salesforce.jar』の配置方法その①
もっと簡単に配置する方法を教えてもらいました。配置方法その②として追記しました。
antディレクトリは隠しディレクトリに配置されています。次のコマンドで場所を確認します。
$ which ant
次のコマンドでディレクトリをFinderで開くことができます。
$ open /usr/local/bin
この中にある『ant』を選択して右クリックすると、オリジナルに移動というメニューがあります。これで実際にantのファイルがある場所に移動できます。
この場所から『libexec』→『lib』の中に先程の『ant-salesforce.jar』ファイルを配置すれば準備完了です。
『ant-salesforce.jar』の配置方法その②
配置方法その①よりも簡単にできると思います。ホームディレクトリに.ant/libディレクトリを用意してそこに『ant-salesforce.jar』を配置すればいいみたいです。まずは次のコマンドでディレクトリを用意します。
$ mkdir -p .ant/lib
それでたぶんこんな感じ。
$ open /Users/tyoshikawa1106/.ant/lib
あとはPATHを通したりが必要なのかな。その辺がまだよく理解できてないのですが詳細はこちらです。
移行ツールの実行
次は移行ツールの実行を試してみます。まずSalesforce組織のユーザ名とパスワードを入力します。これは『build.properties』ファイルに設定します。
赤枠内の部分を実際のユーザIDとパスワードに変更します。
cdコマンドでsampleのディレクトリに移動します。
次のコマンドを実行するとサンプルが実際の組織にデプロイされます。
$ ant -Dpackage.xml=package.xml -f build.xml deployCode
Apexクラスを確認すると次のサンプルファイルが存在していることを確認できます。
以上がMac環境でForce.com移行ツールを使用するまでの手順です。