Salesforceの自動採番項目の表示形式変更を試してみました。
Salesforceの自動採番項目を導入するときにうっかり「A-0001」と指定してしまうことがあると思います。基本的に任意の値に切り替えることはできませんが特定の手順で変更することが可能です。
※変更の際は必ずデータ入力が行われていない時間帯に作業します。
作業の流れ
まずはデータローダで既存データをエクスポートします。
続いてCSVデータを加工します。この作業はGoogleドライブにCSVファイルをアップしてGoogleスプレッドシートで行うとスムーズです。
別の列で新しい連番を用意したあとに既存の列の情報を更新します。
加工完了したらCSVファイル形式でダウンロードします。これで更新用データの準備ができました。
続いてName項目のデータ型をテキスト型に変更します。
テキスト型に変更するとName項目の値を更新することができるようになります。先程用意したCSVファイルとデータローダをつかってUPDATE作業を行います。(マッピングでName項目が表示されていない場合は、データローダを一度ログアウトして再ログインすると表示されます。)
UPDATE完了後にデータが正しく変更されているかを確認します。
更新に問題がないことを確認したらデータ型を自動採番型に変更します。そのとき開始番号には既存データの次の番号をセットします。
(選択リストで自動採番を選び保存を押すと各項目が表示されます)
データ型を自動採番に切り替えた後試しに一件データを作成してみます。
データが作成できることを確認できたら作業完了です。
この作業は他にデータ登録処理が実行されない時間帯に行う必要があります。また自動採番の値をつかって他システムと連携していないかの確認も必要です。作業後はApexクラスのテストがエラーになったりしていないかも確認しておくと無難かもしれません。基本的には変更しないというのが一番ですが他のデータと区別をつけやすくしたいときはこの手順で変更可能のはずです。