2018年7月25日(水)に東京プリンスホテルで開催されたSalesforce Summer 2018に参加しました。
会場内にはSaasyが。
スタッフの人が記念撮影をしてくれました。
Salesforce Summer2018では、基調講演の前からブースで話を聞いたり、Theaterでミニセッションがあったりの時間が用意されていました。ミニセッションは何回か行われていて前の方の席にも普通に座ることができました。
Einsteinをつかった営業活動の話を聞けたのですが、リードに表示できるエンゲージメント履歴など便利そうでした。
その他、事例紹介企業のブースもありました。基調講演のセッション内でのデモで使われていました。
基調講演ではSalesforceの今までとこれからの話。MuleSoftや製品の話を聞けました。
事例紹介もありました。セブン&アイ・ホールディングスと荏原製作所の方々がSalesforceをどのように利用しているかを聞くことができました。
Youtubeに動画もアップされています。
セブンイレブンアプリの紹介があり、顧客がどのようにサービスを利用しているかを把握し、ニーズのある適切な情報を提供できる仕組みづくりをしているとのことです。ServiceCloudをつかった問い合わせ対応についての話も聞けました。Salesforceで顧客の情報を管理することで適切な回答をできるようにしているみたいです。
Salesforce DMPの話もありました。様々なシステムのデータをまとめて活用したりできるみたいです。
荏原製作所ではField Serviceを利用しているみたいです。客先に訪問して支援する業務をする際には必要になる機能でした。
代理店(パートナー)とのコミュニケーション(Chatter)もSalesforceで実現しているとのことです。画面的にCommunity Cloudじゃないかなと思います。Partner CommunityならChatterはもちろん、商談情報なども共有できるので業務の効率化につながっているのだと思います。
Quipの話もありました。
基調講演ではこんな感じの話を聞くことができました。個人的にはセブン&アイホールディングスのアプリで情報を集めてSalesforceで活用していく話を聞くことができて良かったです。
基調講演の後はルーム3のランチセッションを観に行きました。サンドイッチは美味しかったです。
12:15
セッションはインサイドセールスの話です。
営業と一括りで考えていましたが、見込み客を作るインサイドセールスと商談から契約までを行う外勤営業とフェーズ毎に担当を分ける考え方とのことです。
昔はタウンページ片手にひたすら電話を掛けていくスタイルだった話を聞きました。この手法だとアポだけ取れて売上につながらないようなケースが多く発生してしまい、商談を行う外勤営業の担当者との間にも溝ができてしまったそうです。また営業時の記録もメモ書きに○✗レベルでしか残っていないため、なぜ駄目だったのかなどの分析に繋がりづらい状況でした。
現在は・・・というよりSalesforceをつかったインサイドセールスの例として下記のように改善できるようになったみたいです。
・感覚的なアプローチ⇢データに基づくアプローチ ※Einstein
・送りっぱなしのメール→受信者の開封結果などにより対応切り替え ※SalesforceIQ
リードや活動に記録を残し、成立しない場合はなぜ駄目なのかの分析に繋げ、またAIをつかってデータを分析、スコア化が可能になりスコアの高い顧客はサービスや商品興味を持っている可能性が高いので再度営業を行うことができるようになりました。
メールの方ですが、SalesforceIQは利用したことがないのですがメールの開封状況などを条件にいろいろとアクションできる製品みたいなのです。メール開封がない顧客は商品に興味を持っていない可能性が高いので別のアプローチを行うなどに繋げていけるんだと思います。
13:00からは新生銀行のセッションへ
13:50からはAIのセッションへIBMの方からWatsonとBluewolfの話を聞けました。
WatsonとEinsteinは機能的に競合するのかと思っていましたが、やりたいことによってはWatsonの方が実現しやすいこともあるみたいです。Einsteinはリードのスコアリングや提案などSalesforceの利便性向上に強くて、独自アプリ開発でAIを使いたいときにはWatsonというイメージなのかなと思いました。
セッション中にWatsonをつかって顧客サポートの事例を聴けました。Community CloudやService Cloudと組み合わせた仕組みづくりができるみたいです。
BluewolfについてはYoutubeに動画が上がっていました。
最後にSalesforceとWatsonの連携を考えている場合は、Salesforceの担当に相談するとIBMの営業の方に連携してもらえるとのことです。
14:40からはりそな銀行のセッションへ
15:30 からはセールスフォース社員のセッションを観に行きました。
16:20からは開発者向けセッションに行きました。
重要な考え方としてデジタルトランスフォーメーションの紹介がありました。
WiKiより
デジタルトランスフォーメーション(Digital transformation)とは、「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という概念
例として顧客が自然公園を利用したデータを登録された→自然公園のような施設への関心が高い→自然を売りにしたホテルを案内するといった感じです。
Salesforceにはそういった仕組みづくりをサポートする製品が用意されているとのことです。
時代とともにトレンドのテクノロジーを提供できるのもSalesforceの強みと紹介がありました。
こうしたテクノロジーのサンプルコードも用意されています。
Trailheadの紹介もありました。
スペシャルゲスト(Salesforce Technical Architect)の登壇もありました。
17:10からの最後のセッションは株式会社よりそうの事例セッションを聴きに行きました。
はじめはSalesforceではなく問い合わせ管理のシステム(サービス)を利用していたそうです。ですが問い合わせ対応数の増加などにより顧客管理との連携が必要になりSalesforceを導入したとのことでした。最近、Service Cloudよりも安価でしようできる問い合わせ管理サービスを利用した方が良いのか考えることがあったのでこの異例話はとても参考になりました。
Salesforce導入後にいくつかの問題点が見つかり、解決のために思い切って一から作り直したといった話がありました。また開発やカスタマイズは外に出さずに自分達で対応したとのことです。内製化しておくとカスタマイズが必要になったときにスムーズに対応できるメリットがあるのだと思います。
業務改善効果として営業作業時間が5時間から0.5時間になった話もありました。そこまでの効果はさすがに...と思ったのですが、日々の作業ではなく月に一度などのデータの更新や整理の時間が大幅に削減されたというお話でした。EXCELで管理している場合、入力するだけではなく集計したり分析したりの作業も必要になると思うので月に一度数時間掛けて作業を行う場合がありますが、Salesforceに登録した情報がそのままレポート・ダッシュボードで分析できるので集計工数削減にもなるのだと思います。
17:40からのネットワーキングレセブションの時間ではSalesforceのブースに行って話を聞いてみました。Salesforce PlatformのブースではLightningコンポーネントとSalesforce DXについて教えてもらいました。両方ともあまり触れていないので話が聴けて良かったです。Salesforce DXではHerokuとの連携も用意されているみたいです。(Dreamforceで発表されるかも)。まだSublime TextとMavensMateに頼っているのでなんとか移行したいです。
Lightningコンポーネントの方ではAppBuliderで表示/非表示を切り替える条件指定ができるようになっていました。Visualforceではrenderdで頑張ったりしていましたが、Lightningではコード無しで切り替えができるので便利になっていました。
またIoT Cloudのブースでも話を聞くことができました。Thunderなどが発表されているもののあまり情報が見つからないので実は存在していない製品なのではないかと考えていましたがそんなことはありませんでした。既に導入している企業もあるみたいです。
画面はこんな感じ。(他にもデモで見せてもらいました)
IoT Cloudですが今はIoT Explorerと呼ばれる仕組みが用意されていました。利用イメージは下記のような感じです。
① デバイス(センサー)とシステム(AWSなど)の連携
・デバイスとシステムの連携はSalesforceに関係なく行われます。
② システムとSalesforceの連携
・システムとSalesforceの連携でIoT Cloudが必要になります。
・Pardotのような感じでコードを書かずに条件と実行する処理をIoT Cloudで指定できるみたいです。
・IoT ExplorerとSalesforceの連携はプラットフォームイベントを利用。
・プラットフォームイベントを条件にApex処理を呼び出せるので任意の処理の実行が可能。(ここで開発が必要)
という感じです。実際にはササッと開発できたりはしないと思いますが、一からAPIなどを実装してシステム連携するよりも短期間で連携の仕組みを用意できるのだと思います。ひとまずIoTやりたいと言われたときはIoT Cloudがありますと説明できそうなので、ブースで話を聴くことができて良かったです。
その他はこんな感じでした。
こうしたイベントは新製品の発表を聴けたりするのも良いのですが、他の会社がどのように使っているかの事例を聴けたり、ブースに行って気になっていることを相談できたりするので機会があればまた参加したいです。