Salesforce Optimizerを試してみました。設定メニューから有効化できる便利機能です。この機能を利用することで見直しが必要な可能性のある設定を確認することができます。
はじめにアクセスを許可ボタンをクリックして有効化を行います。
定期的に自動実行するためのスケジュール機能も用意されています。(ラベルがおかしいのは翻訳ミスだと思います。)
アクセス許可の設定後にオプティマイザを開くボタンが利用できるようになります。このボタンをクリックするとオプティマイザアプリケーションのページに移動できます。
こちらがオプティマイザアプリケーションのページです。最初は何も表示されていません。
補足として有効化後はアプリケーションランチャーに自動追加されます。一般ユーザ用のプロファイルのアプリケーション権限にも追加されているので注意してください。
Optimizerを実行ボタンをクリックすると組織の状況のチェック処理が実行されます。
処理完了までは数分程度かかると思います。尚、完了時に通知が届くようになっていました。
実行が完了すると次のようなリストを確認できます。
クリックすると詳細を確認できます。
画像の場合の指摘内容としては共有設定のリードオブジェクトの外部参照が公開になっているのは望ましくないという意味になります。
いくつか見てみましたが、使っていないワークフロールールやロールの確認や、APIバージョンが古いApexコードなどメンテナンス性を落とさないようにチェックすべき内容の確認ができるようでした。
この機能をつかって定期的にチェックし、見直しが必要な場合は修正していくようにすると良さそうです。ただし、対応が必要として抽出されたからと言って必ず問題があるわけではありません。見直しの候補として抽出されているだけなのでそのことを意識しつつ利用することが大事だと思います。
Salesforce Optimizerのチェックリスト
Optimizerの機能で確認できるのは下記の情報です。(Winter21時点)
オブジェクト制限
- カスタム項目制限
- 有効なワークフロールール制限
- 有効な入力規則制限
- 有効な共有ルール制限
カスタムコード
- [メモと添付ファイル] 関連リスト
- API バージョン
- JavaScript コードを含む数式項目
- Sコントロール
- オブジェクトあたりの複数の Apex トリガ
- デバッグモードを無効化
- ハードコードされた URL
- 古い API バージョンを使用している新しいコード
- 添付ファイルのファイルへの変換
カスタムレイアウト
- [関連リスト] コンポーネントの [関連リストのクイックリンク] コンポーネントへの置き換え
- オブジェクトあたりのページレイアウト
- オブジェクトあたりのレコードタイプ
- ニュースおよび Twitter
- レコード Lightning ページの Lightning コンポーネント
- 未割り当てのページレイアウト
- 未割り当てのレコードタイプ
ユーザの採用を増加
- Lightning サービスコンソール
ユーザエクスペリエンスを改善
- Lightning セールスコンソール
- オムニチャネル
- パス
- マクロ
- 私のドメイン
ユーザー管理
- プロファイルの割り当て
- ユーザログイン
- ユーザ数が少ないカスタムプロファイル
- ユーザ数が少ない権限セット
- 未割り当てのカスタムプロファイル
- 未割り当てのロール
- 未割り当ての権限セット
- 重複管理
- 重要な権限の割り当て
レポートおよびダッシュボード
- 未使用のダッシュボード
- 未使用のレポート
ワークフロー
- Lightning プロセスビルダーへのワークフロールールの移行
- 無効なワークフロールール
- 無効な入力規則
利用状況
- Files の採用
- サポートされていないブラウザ
- 不完全な Chatter プロファイル
- 最新でないブラウザ
- 無効な Chatter ユーザ
組織のセキュリティを改善
- すべての外部ユーザの共有ルール
- ゲストユーザを含む公開グループとキュー
- 保留中のリリース更新
- 安全でないコミュニティの共有設定
- 安全でないデフォルトの外部アクセスレベル
組織制限
- データのディスク使用制限
- ファイルのディスク使用制限
- 静的リソース制限
項目
- ページレイアウトの項目
- レコードページの [詳細] タブ
- 項目の利用状況