2017年11月24日にLightning Experienceへの移行というタイトルでコンサルティング ウェブセミナーが開催されたみたいなのですが、そのときの資料が共有されていたので見てみました。
Lighnting Experienceとは
生産性向上のためにつくられたLightning Experience
効率性を重視したWorkspace
探索、優先順位、アクションを組み込んだワークフロー
活動中心のデザイン
電話、メモ、活動指示、メール送信を同一画面内で実行可能
Einsteinによるsん連された支援
取引先や商談の優先順位付けなどの注力すべき対象の選定を、Einsteinがパーソナルデータサイエンティストとして支援
Salesforceの価値
ユーザに使われてこそ価値がある
↓
Lightning Experienceはより利用しやすくなるようにするための取り組み
ユーザ体験(UX)の重要性の高まり
・直感的操作 (注目企業: Apple)
・パーソナライズ (注目企業: amazon)
・自動識別 (注目企業: facebook)
コンシューマー向けアプリは脅威的に進化している
業務アプリケーションは?
ユーザインターフェース(UI)による限界
従来の業務アプリケーションはテキスト入力に適した「ページ中心型」
一連の操作が「ページ」に分断されてしまっている
これからの業務アプリケーション
ユーザが「使いたい」先進的なUIで「ビジネスプロセスを扱う」
・パーソナライズ
・自動識別
・1つの画面であらゆる作業を
・直感的操作
※上記についてはServiceCloudの機能やコンソール機能で対応可能な機能が含まれていました。
Lightning Experienceによる精算姓の向上
Salesforce Classiceと比べて40%の生産性の向上実績があります。
・案件勝率: +21%
・パイプライン管理の時間削減: +31%
・レポート作成: +29%
・プロセス標準化による時間削減: +28%
・Collaborationの増加: +40%
Lightning Experienceの移行状況の現状
・Lightning Experienceを有効化ユーザは順調に増加中
・2016年後半から前年比4倍弱
Lightning Eperienceを適用しない理由ランキング
・製品要因:機能不足
・製品用品:処理性能
・製品要因:情報不足(移行パス・メリット)
・その他操作性の変化
※性能は改善を続けている。Lightning対応機能も増加中。
Lightning移行のプロセスのご紹介
1. 理解する (DEICOVER)
・LightningのメリットとLightning Experienceの主要な機能を学ぶ
・ビジネス上の優先順位、準備状況、技術戦略を評価する
・ビジネスとITALIANの戦略を寄り添わせ、エグゼクティブの賛同を得る
2. 展開する (ROLLOUT)
・ビジネス要件、技術要件、変換管理要件に基づく段階的な展開計画を定義する
・展開計画に沿って順次可能を推進する
3. 最適化する (OPTIMIZE)
・利用者のフィードバック、ビジネス上の適用成果、適用率を分析する
・新しいユースケースやユーザに基づく展開計画を反復する
・適用を加速させるためのユーザ関与と機能刷新を推進する
※上記を実現するためにどのように対応すればいいかスライドに詳しく書いてありましたが、ボリュームがあるので省略します。
Lightning 適用のため開発者側で必要な対応
・私のドメインを有効化する
・JavaScriptボタンを作成しない
・ドキュメントを使用せず、Salesforce File機能を利用する
・新しい記事タイプを作成しない
→ナレッジのレコードタイプを仕様する
・Visualforce上での注意点: IFrames, window.onlocationの使用を避ける
・Classicにのみ対応しているAppExhange appsの利用を避ける
※JavaScirptボタンはLEXでは利用できないため作成を避けると表記されていますが、移行完了までは作成の必要もでてくると思います。Classic用とLEX用に二種類作成する感じになると思いますが、それでも二種類作成してもそんなに負担が掛かる作業ではないと思います。(処理の内容とすごく大きな組織の場合は不明ですが)
※新しい記事タイプを作成しないのはLightning Knowledge有効化のための対応です。こちらも知っておけば複雑な対応ではないと思います。
展開時のアプローチ方法
1. 組織全て移行
・すべてのユーザが同じUXを享受
・学びを共有可能
・すべてのユーザに一気に集中的にトレーニングが可能
2. ペルソナベースの移行
・一部ユーザグループの移行
・注意深くユーザテストやカスタマイズをすることが可能
3. 権限セットベースの移行
・プロファイル上の特定のユーザのみ移行
・柔軟性があり、今後の展開を図る前段階で有効的
個人的には権限セットベースの移行が現実的なのかなと思いました。すぐにフォローに入れる近くの人に有効化して業務で利用してもらい、うまくいったら部署ごと、店舗ごとに広げていくイメージ。理想は組織全て移行できたら良いのですが業務に影響がでそうなイメージがあります。(まだ移行できてませんが...)
Lightning Experienceの定着化
・Ligtning Adoptionダッシュボードをインストールする
・JSボタンの代替運用を実現
・Chatterストリームの利用
・お気に入り機能、ユーティリティーバー、グローバルアクションの利用
・カスタムLightning Componentを使用し、レコード作成時のデフォルト値の設定
Lightning Experience Readiness Check
組織のLightning 移行のアセスメントを実行し、展開計画を開始しましょう。
・設定画面から診断をクリック。数分でPDF化されたレポートを送付
・移行可能なユーザを判断
・レディネス(準備性)を診断
移行時の落とし穴
タブとオブジェクト
・多くの場合、"Tab OR Object"に"Documents"が表示される
・従来の添付&メモのSalesforce Filesへの移行が必要
移行支援ツールとしてAppExchageの"Magic Mover for Notes And Attachments to Lightning Experience"が利用可能
http://appexchange.salesforce.com/listingDetail?listingId=a0N3A00000EHAmyUAH
関連リスト
Partners関連の関連リストとCampaignはサポートされていないので、外すかサポートされる日を待つ必要があります。
カスタムリンクのJavascript
診断レポートに利用状況と推奨アクションが表示されるのでそれを見て対応すること
ホームページとサイドバー
・LEXでは動作しないのでユーティリティーバーによる代替が必要
メールテンプレート
Classicで作成されたメールテンプレートはLEXでも利用可能。ただし一部制限事項があります。
https://help.salesforce.com/articleView?id=classic_templates_in_lightning.htm&type=0
ルックアップ条件
Classicで作成されたLookup FiltersはLightning Experience上で再作成が必要。
その他
他にもいろいろ細かく解説されていましたが、診断ツールを見て対応していけばよさそうです。
Lightning Experienceに関する問い合わせ先
https://success.salesforce.com/_ui/core/chatter/groups/GroupProfilePage?g=0F93A000000LfH3SAK